エンロンの会計・年金問題

 

第3章 提起された会計・年金問題
1.会計基準

(a)SPE連結基準

(b) ストック・オプション会計

また、エンロンでは経営陣に多額のストック・オプションが付与されていたが、それが費用計上されず、投資家に開示されていなかった。現行の会計基準では、ストック・オプション付与時における費用認識方法として、①権利付与日の株価が権利行使価格よりも高い場合その差額を費用として認識する方法、②ストック・オプションの公正価値を費用として認識する方法の2 つが認められている。

①の方法では、権利行使価格が権利付与日の株価よりも高く設定されている場合、ストック・オプション価値がゼロと評価され、ストック・オプション付与に伴う費用は認識されない。権利行使価格が権利付与日の株価未満である場合に限り、差額が費用として権利行使日までの期間にわたって按分計上される。
この場合、権利付与時の株価が権利行使価格以上であっても、オプションの時間的価値が存在する限り公正価値はゼロ以上となり費用が認識される。